インロックしてしまった時、焦って誤った行動をとってしまうと、事態を悪化させる可能性があります。ここでは、インロック時のNG行動と、正しい対処法について解説します。まず、インロック時のNG行動として、最も多いのが「無理やりドアを開けようとする」ことです。針金やハンガー、定規などをドアの隙間に差し込んで、こじ開けようとするのは絶対にやめましょう。車を傷つけるだけでなく、ドア内部の配線や部品を破損させ、修理費用が高額になる可能性があります。また、最近の車は防犯性能が高く、素人が簡単に開けられるようには作られていません。無理に開けようとすると、セキュリティシステムが作動し、クラクションが鳴り響いたり、エンジンがかからなくなったりする可能性もあります。「窓ガラスを割る」のも、NG行動です。緊急時以外は、絶対にやめましょう。窓ガラスを割ると、破片で怪我をする危険性があります。また、修理費用も高額になります。さらに、窓ガラスを割って車内に侵入すると、窃盗犯と間違われる可能性もあります。「自分で鍵穴をピッキングする」のも、避けるべきです。ピッキングは、特殊な技術と工具が必要であり、素人が行うと、鍵穴を壊してしまう可能性があります。鍵穴を壊してしまうと、鍵の交換が必要になり、高額な修理費用がかかります。これらのNG行動を避け、正しい対処法をとりましょう。まず、落ち着いて状況を確認します。スペアキーを持っている場合は、スペアキーを使って開錠しましょう。スペアキーがない場合は、「鍵の専門業者」に依頼するのが最も確実です。鍵の専門業者は、特殊な工具と技術を持っており、車を傷つけることなく、迅速に開錠してくれます。「ロードサービス」に加入している場合は、ロードサービスを利用することもできます。ロードサービスでは、鍵の解錠だけでなく、バッテリー上がりやパンク修理、レッカー移動などのサービスも受けることができます。ただし、サービス内容や料金は、加入しているロードサービスによって異なります。事前に契約内容を確認しておきましょう。インロックは、誰にでも起こり得るトラブルです。焦らず、冷静に対処することが重要です。