万が一の時のために、大切に保管していたはずの、最後の頼みの綱、「スペアキー」。もし、そのスペアキーまでもなくしてしまい、手元に一本も鍵がない、という、最悪の事態に陥ってしまったら。私たちは、一体どうすれば良いのでしょうか。絶望的な状況ですが、それでも、解決策は存在します。まず、家の鍵の場合です。手元に一本も鍵がない状態から、新しい鍵を作るための方法は、主に二つあります。一つは、「キーナンバー」から、メーカー純正のキーを、取り寄せる方法です。入居時に渡された、キーナンバーが刻印された金属のタグや、カードが、どこかに保管されていれば、その番号を元に、錠前メーカーや、その正規代理店に、純正キーを注文することができます。時間はかかりますが、最も確実な方法です。しかし、もし、このキーナンバーも分からない、という場合は、もはや、最後の手段、「錠前(シリンダー)ごと、交換する」しか、道はありません。鍵屋に依頼し、まずは、ピッキングなどで、現在の鍵を解錠してもらい、その後、シリンダーを、全く新しいものに交換します。費用は、三万円から五万円程度と高額になりますが、セキュリティは完全にリセットされ、新しい純正キーが、手に入ります。次に、車の鍵の場合です。これも、まずは「キーナンバー」を探すのが第一です。車を購入した際に付いてきた、金属のタグに、キーナンバーは刻印されています。これがあれば、ディーラーで、純正のキーを作成することができます。もし、キーナンバーが分からなくても、ディーラーに、車検証と本人確認書類を持っていけば、車台番号から、キーナンバーを照会してくれます。そして、ディーラーに行くこともできない、出先でのトラブルなどの場合は、「専門の鍵屋」に、「鍵なし作成」を依頼する、という選択肢があります。鍵屋は、現場まで出張し、鍵穴から、キーの形状を読み取り、イモビライザーの登録まで、その場で行ってくれます。費用は高くなりますが、最も迅速な解決策です。